世界初の汎用コンピュータと言われるENIACが登場してから、100年という時間が見えて参りました。 社会の情報化、そして情報技術の進展は、これまでわれわれ人間が経験してきたものごとの中でも、ずいぶんと激しいスピードで変化し、進んでいるようです。
ここしばらくは、データの時代だと言えるかもしれません。 人間の頭では追いつかないほどの情報を、機械で計算してしまおうという趣向も盛んで、毎日いろいろなニュースが飛び込んできます。 これは、過去にはできなかったことですから、一度そのような時代を経験してみることは、十分な意味があるように思います。
他方で、これは小生の勝手な思い込みにすぎませんが、膨大で広範な情報に出会った時、人は、それを逐一取り扱うことはせず、抽象化あるいは一般化という思考を通じて、うまく生きてきたようにも思うのです。
何千年、何万年の時を経て、現在のわれわれがあることに想いを馳せると、情報化に対するわれわれの経験は、まだまだ出発点にすぎません。 それでも、短いわれわれの経験の中ですら、なにがしかの不自然や、本来やるべきことをサボるための情報化、いわば手抜きを感じる場面が、増えつつあるようにも思います。
データ至上の流れも、やがてひと段落し、人間の持つ抽象化あるいは一般化の力と、機械の持つ膨大な計算力を、調和的に活用する時代が来ると考えています。 当社は、そのような時代の流れの中で、お客様のご期待にお応えし、ご相談のお相手となりたい、そう考えながら日々研鑽を重ねております。